こんにちはジョーイです。
東京は死ぬほど暑いですがお元気でしょうか?
4月にプーケット行きましたが、完全に東京のが暑いですね。
10分も道を歩くと完全に汗でびしょ濡れになります。
みなさまの暑さ対策テクニックを共有いただきたい所存です。
僕自身の暑さ対策テクとしては…
特にありませんw
ひたすら耐え忍ぶ、大和魂のみですね。
というわけで先日、海抜0mから富士山に登ってきました。
どういうわけやねんという感じですが。
脈絡あるように文章書くことを放棄してます。
あ、最初に書いておきますが、今回の記事は別に学びとかあんまりないですw
わりとシンプルにエンタメ記事っす。
では。
海抜0mから富士山
説明がめんどいので写真載せますけど、これですね。


富士山登る人って、だいたい5合目まではバスで行って、そこから日帰り or 1泊で登頂→5合目まで下山が普通です。
つまりは標高2,400mくらいはバスで稼いで、残りの1,300mくらいを脚で登るのが普通だと。
海抜0mから登るというのは、まじの標高0m(=海辺)から登頂するということですね。
登頂までの総歩行距離42km超えの鬼畜ルートです。
なぜそんなことをしなければならないのか?
…
ノリです。
正確には、この登山に誘われた際、僕は鬼のように日和っていました。
別に山に興味ないし、暑いの嫌だし、普段運動不足でしんどいのは目に見えていたので。
ただ、友人に「びびってんのか???お???」と鬼の煽られをし、癪だったので行くことになりました。
最初はしぶしぶだったものの、出発前夜には結構わくわくしておりましたし、言うてイケるやろという安直なマインドセットで気楽に構えておりました。
結果、わりと地獄でした。
1日目
42kmのルート、公式の推奨は3泊4日。
しかし参加者はほぼ全員ぴちぴちの2-30代でしたので、もっと巻けるでしょということで2泊3日でいくことに。
初日は28kmほど歩き、海辺から富士山2合目のキャンプ場に行くルートです。
朝9時すぎに出発地点の海辺に到着。


めちゃめちゃいい天気。
記念に海にタッチし、気持ちよくスタート。

はじまりの鐘ぽいのもあったので鳴らしとく。

登山とは思えない市街地を歩いていく、この時点では楽しくワイワイ。

5km地点くらいからゆるい坂に。
超絶直射日光、終わりの全く見えない道で、早速つらくなってくる。
おしゃべりしながら登っていたのに、気付けば全員無言w

「え?これ28km歩くの無理じゃね?」早々に心が折れかける。
黙々と歩く・・・

市街地を抜けた12kmほどの中間地点にて、しっかりと熱中症にかかり死にかける僕w
まさかの1日目での帰宅か?と思いましたが、流石にそれはダサすぎるので死ぬ気で治す。
仲間に濡れタオルや氷を貸してもらい、1.5hほど休憩してなんとか回復。

すでに相当の疲労感だがあと15kmあります。
そしてここから道の傾斜がきつくなっていく。

この時点でほぼ全員無になっていましたw
すでにほぼ体力の限界なのに、あと15km山道を歩かなければならないという。
一切なにも考えず、目の前の景色に意識を溶け込ませ、無意識で足を前に出していく。
ほぼ瞑想ですねw
傾斜がきつく、ただ歩いてるだけで息は上がるし足は瀕死。
かいたことがない量の汗をかく。
1km歩くごとに水分補給を兼ねて休まないと死にます。
まじで、この初日が尋常じゃないくらいきつかったですw
5,6回心折れました、ほんとに。
死にかけながら20時過ぎにキャンプ場に到着。

10時間以上坂道を歩き続けた計算です。
すでに足の皮はズル剥け、明日からの道に不安しかなかったです(笑)
夜はキャンプ場ということでBBQ、クソ楽しかったです。

死にかけメンバーと、運動習慣のある猛者メンバーで完全に二極化していましたw
もちろん私は死にかけ組にしっかりと籍を置かせていただきました。
24時頃死んだように就寝。
2日目
7:30ころ起床。
BBQでパンを焼きホットサンドもどきを朝食に。

めっちゃうまかったです。
この朝飯タイムで、「もう残りの登山いらなくね?」とほぼ全員が思っておりましたw
とはいえ帰る選択肢はなく、キャンプ場の片付けを済ませ、水などの物資をキャンプ場ロビーで調達し、10時頃出発。

この日は前半緩やかな道5km+後半舗装のない山道の5kmで計10kmの道のり。
1日目が28kmだったので距離でいうと1/3です。
ぶっちゃけこの日は楽なんじゃね?と思っていました。
はい、普通に地獄でしたw
最初の5kmはゆるい傾斜の舗装道を淡々と歩くのみ。
ここはイージー。
いよいよここから山道に突入。

傾斜のレベルが段違いに上がる。
ゼルダの伝説に出てきそうな道。

この辺から足の裏と、なぜか左のかかとが激痛で泣きそうになる。
シンプルにしんどい。
「500mくらい歩いたかな?」と思い地図を確認すると100mしか進んでいない。みたいなくだりを無限回やりましたw
またも無の境地で進んでいく。
途中、ありえないくらい傾斜のきつい地獄のような道に遭遇。

足の痛みと疲労がやばすぎる。
休憩でいびきかいて寝てるメンバーもいましたw

この辺から辛すぎたせいかほぼ記憶ないのですが、なんとか6合目の山小屋(宿泊場所)にふらふらで到着。

このとき18時。
23時には出発しご来光を見に行くので、全然時間ありませんw
早くメシにして、とっとと仮眠してしまおうという話をしていたところ・・・

山小屋でアルピニストの野口健さんに遭遇しました。
1999年に、当時の七大陸最高峰制覇・世界最年少の記録を樹立した方です。
山に詳しくない僕ですら名前知ってたので、ちょっと感動。
めっちゃいい人でした。
山小屋で晩飯。カレーとカップヌードル。

まじでカレーが世界最強に美味かったです。
こんなに美味いカレーは食べたこと無いくらいでした、マジで。
ちなみに夕食時に気づいたのですが、左かかとの痛みは、靴下と足の間に小石が挟まっていたからでしたw
激痛に耐えながら5km歩いたのはなんだったんだろうか。
翌日の物資を山小屋で購入し、トイレと歯磨きを済ませ19:30。
ちなみに山小屋で水道はないのでミネラルウォーターでうがい、トイレはボットン。
おばあちゃんち以来のボットン便所でしたね。
翌日は23時出発なので3時間仮眠します。
布団を敷き詰めただけの超絶雑魚寝スペース。

なんせ少しでも回復するために寝たい。
。。。
頭が妙に冴えて一睡もできませんでした(笑)
3日目
23時ころ山小屋前に集合。

6合目からご来光までに登頂→13時ころまでに五合目に下山の想定。
今日が終われば帰れるということで気合が入る。
序盤から大雨と風がやばい。鬼のように寒い。
危険を感じるくらい寒かったので、メンバーにカイロをもらい使っていない服も借りる笑
7合目を越えたあたりから、みんなぽつぽつと高山病ぽい症状が出てくる。
8合目でメンバーのひとりが、高山病の症状がひどくなり脱落。
8合目の山小屋で待機してもらいました。
僕は高山病は大丈夫でした。少し眠い感があるのとうっすら頭痛するくらい。
こまめに酸素吸う。

高山病は大丈夫なんですが、足の裏の痛みをずっとかばいながら変な歩き方してたせいか、右膝がめっちゃ痛くなってきましたw
もうボロボロですねw
痛みで死にかけながらも進んでいくのみ。
結局ご来光間に合わず。
9.5合目のあたりでご来光を拝む。


景色に感動すべきなのですが、足とヒザが痛すぎてそれどころじゃなかったですw
山頂到着!


海からここまで歩いてきたとか普通に頭おかしすぎて笑けました。
山頂の小屋でしばし休憩。くっそ寒い。

みんなカップ麺食ったりしてましたが、疲れすぎて寝てしまいました。
いよいよ下山。
ヒザがいてえ。
とにかくヒザがいてえ。
3日間最大の地獄がこの下山でした(笑)
油断したら転がり落ちてしまうような砂利道を、足とヒザの痛みに耐えながら無心で下る。
あまりの痛みにまともに歩けず、僕のせいで下山がめっちゃ遅い。
見かねたメンバーにリュックサックを代わりに持ってもらう。
まじで申し訳ない・・・
それでも下山スピードは上がらず、想定の1.5倍の時間をかけてゆっくり下る。
泣きそうになりながら、元気なメンバーにめちゃめちゃ励ましてもらいながらの下山。
情けなさ半端なかったです。
どうにかこうにか、4時間くらいかけて五合目まで下山。終了。
まじくそしんどかったです。
もう一度言います。
まじくそしんどかったですw
チャーターしているバスで健康ランドへ行き入浴、身を清める。
その後新宿へと帰ったのでした。
学び
今回感じたことを雑に箇条書きします。
①自分で感じる限界は、本当の限界のはるか手前。
3日間、すべての日で2回以上は「もう無理じゃね?」を感じましたw
実際、一人だったら余裕で諦めてました。
目標を同じくし励まし合う周囲や、つらくてもそう簡単にやめられない環境を用意しておいたことで体力の限界を超えることができました。
意志力でイケるとこはたかが知れてるので、環境を整備するほうがよほど重要ということですね。
②やりきった感ある。
今回、少なくとも肉体的には人生で一番レベルにしんどい経験でした。
これを経たということで、今後そう簡単にはへこたれないという自信になりました。
③準備不足甚だしかった。
人にグッズを借りたりと、結果的に準備不足でした。
「みんなでいくしなんとかなるだろ」のノリに身を任せすぎて、同行者に迷惑をかけた。
「主体性が大事」と日々言っている割には、今回の企画参加に対し受身な部分があったなと反省。
④体力マジで大事。
体力なさすぎて、普通に結構死にかけてしまいました。
一方で、フルマラソンに参加しているなど体力のある人は、難なく下山までできていました。
なにをするにも体力は前提。
体をきちんと鍛えておかなくてはならない、人として。と決意を新たに。
おまけ
おまけ① 救急車事変
帰りのバスで新宿に到着後、足の裏が洒落にならない激痛で一歩も歩けなくなりました。
なぜか寒気がし、熱も出ました(笑)
なんとかタクシーに押し込んでもらい家の前まで帰宅したものの、まじで一歩も歩けず家に入れない。
結局、救急車呼んで家に入れてもらいましたw
すげえいろんな方面に迷惑をかけてしまいました。
申し訳ありませんでした。
3日ほどたち、足とヒザは痛いもののだいぶ回復しました。
ありがとうございます。
おまけ② 山を舐めたらあかんのはほんと
登頂を目指した3日目、大雨と風がやばくて動けなくなってしまった登山者がおり、山岳警察も出動したとのこと。
『まじで山なめると死ぬなー、富士山みたいな誰でも登れるイメージのある山でも。』と思いましたね。
全員無事で帰ってこれてよかったです。
もう富士山は一生行かなくていいかなと思ってますw
みなさまも山に登られることがあれば、ちゃんと準備したほうがよいですよ。
おまけ③ 山への謎の興味
登山後、山に対して妙に興味が出てしまいました。
山に関する本を適当に数冊購入し、映画も見ましたw
そのなかでめっちゃよかったやつが2つあったので紹介。
フリーソロ
命綱、山グッズほぼゼロ、両手両足のみで絶壁を登る「フリーソロ」に挑むヤバすぎる男のドキュメンタリー映画。
ストイックさ、命をかけてなにかに挑むニュアンスをインプットしたいときにオススメ。
アマゾンプライムでも見れます。
定本 黒部の山賊
黒部ダムで有名な北アルプス黒部地域の、山小屋や登山ルートを、戦後まもなくの時代に整備した著者の持つおもしろエピソード集。
なんか表紙怖いですが別にホラー要素ないです。
正味今年読んだ本でナンバーワンレベルに面白い本でした。
別に山に興味なくても、読み物としておもろいのでオススメです。
ヤマケイ文庫は地味に名作が多いです。
ということで今回は以上です。